鋼構造ジャーナル記事詳細

2008年9月22日号 NO.1371

・本紙調査・過去10年の鋼材市況/H形鋼など大幅上伸
・S造は近畿地区で大幅増加/国交省7月県別着工統計
・NSF工法大臣認定取得/新日鉄・宮崎哲夫氏に聞く
・鉄骨受注単価は4万~5万円アップ/千葉鉄骨組合
・ウチダ(大阪)/詳細設計システムを導入
・新社長/西海建設(大阪府)・生月美穂氏
・新屋敷幸男氏が作家デビュー/地元・枕崎で祝賀会
・北関東版
・中国版
・太田工業(岡山)/母屋、胴縁加工の新工場建設
・茨城鉄構組合とJSCA茨城/「鉄骨を本音で話す会」

首都圏約50万トン、東北10万トン強

今後の大型物件需要見込み

関東と東北の経近委が交流会

 全構協関東支部経営近代化委員会(委員長=冬木金雄・冬木工業社長)と東北支部経営近代化委員会(委員長=藤澤正義・千代田興業社長)の交流会が12日、宮城県仙台市の仙台国際ホテルで開催され、需要動向や受注価格、鋼材問題などで意見交換した。交流会には関東10名、東北20名と全構協から加藤卓郎副会長(経近委担当)が出席した。
(写真=両支部から30名が出席して開かれた交流会。円内は左から冬木委員長、藤澤委員長、加藤副会長)

本紙調査 過去10年の鋼材市況

H形鋼、コラムが記録的上伸

購入費用で経営負担増大も

 年明け以降、鉄鋼メーカー各社の相次ぐ値上げ発表により、建築向け鋼材価格は軒並み上伸、その勢いは一向に衰える気配さえない。今秋以降も旺盛な大型物件の需要を背景に、鉄骨向け厚板の値上げが実施される見込みだ。こうした状況を踏まえ、本紙では過去10年間の鉄骨主要品種であるH形鋼とコラムの価格推移をまとめた。その結果、6年前と比較して価格はH形鋼で約3.5倍、STKRとBCRが2.5~2.8倍もの記録的な上伸ぶりを示していることが判明した。

S造は近畿地区で大幅増加

高知は前年同月比で約500%増

 国土交通省は、08年7月の都道府県別着工統計を明らかにした。S造は、前年同月比で47都道府県中29都道府県で増加。高知、島根、兵庫などは100%を大幅に超える増加率を示し、特に高知は約500%増加した。

日構専・技術支援システム

第1回総会と講演会開く

 日本溶接構造専門学校(神奈川県川崎市、略称・日構専)は14日、同校内で「技術支援システム」の第1回総会および講演会を開催した。
 同システムは、日構専を卒業した鉄骨加工の実務技術者を主とする会員に対し、溶接・検査など鉄骨加工にかかわる最新技術情報の提供や、実務面での問題解決を支援しているもの。05年度から本格運営を開始し、すでに80名あまりの卒業生が会員登録している。
(写真=卒業生23名が参加)

受注単価は4万~5万円アップ

3月調査比、材料価格も高騰

千葉県鉄骨工業会・グレード部会

 千葉県鉄骨工業会(理事長=古橋久・古橋鉄工所社長)は5日、千葉市のバーディホテルでグレード部会を開催した。R・J、M、H部会に分かれてアンケートによる市況調査の結果発表、それに伴う情報交換などを行った。このうち受注単価では、バラツキが大きいものの平均では、30~50トンで27万~28万円(R・Jグレード)、100~300トンで26万円(Mグレード)となっており、3月調査に比べ4万~5万円アップしている。
 鋼材価格の高騰などが報告された(写真左=R・J部会、写真右=M部会)
 

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