鋼構造ジャーナル記事詳細

2008年11月17日号 NO.1379

●08年度上半期鉄骨329万トン/通期700万トン割れへ
●伝統と匠の技/長野・金山神社例大祭、東京・日東鉄工
●鉄建協の大髙善靖会長/厚生労働大臣表彰を受章
●JSNDI/秋季大会を宮城県多賀城市で開催
●連載講座(3)/「亜鉛だまりについて」
●九構連・Hグレード部会/在九州商社と懇談会開催
●特集/露出柱脚工法
●首都圏版
●四国版
●技術の活用現場を見学/三重県立高等技術学校の17名
●アマダカッティング/端材、残材の自動処理装置発売

的確な情報整備で体質強化へ

近畿H会 難局打開策で議論

市場情報の徹底でデータ整備

 世界的な経済環境の激変により、鉄骨需要環境も悲観論一色に染まっているが、紅葉後の落ち葉と散らぬよう、鉄骨業界としてどうあるべきかが、真剣に話し合われ始めた。
 近畿地区のHグレード鉄骨製作工場の有志で組織する近畿H会(代表世話人=池内鴻之・イケウチ社長)は7日、大阪・梅田の弥生会館で定例会を開き、物件の相次ぐ延期・見直し、中止に加え、鋼材相場の急反落など、業界環境の顕著な悪化が話題の中心となり、今後の生き残り策を真剣に話し合った。
(写真=市場情報の整備、共有化は体質強化に不可欠との結論に)
 

08年度上半期の鉄骨需要

昨年比約3%減の329万トン

通期700万トン割れ必至の情勢

 本紙集計による08年度上半期(4~9月)の鉄骨需要は329万トンで、昨年度同期実績338万トンを下回る低調な展開となった。世界的な金融不安や景気後退から、国内の建築分野における大型プロジェクトの無期延期などが相次いでおり、下半期の需要の伸びが期待できないことから、最終的な年度実績は「昨年度同様、700万トン割れは必至」との見方が大勢を占めている。

長野・金山神社例大祭を開く

県内ファブ関係者ら60名参集

松本金山会

 松本金山会(会長=倉科季男・倉科鉄工所会長)は8日、長野県松本市の金山神社で県内のファブ関係者約50名のほか、松本商工会議所や松本機械金属工業会など計60名を集めて「例大祭」を行った。
 会場となった金山神社は松本市にある県社で、深志神社の一画にあり、鉱山や鍛冶屋などの金属の神。松本金山会による大正15(1926)年の遷宮の記録が残るなど、江戸時代より行われている伝統行事とされている。例大祭本祭の儀が厳かに行われ、参加者は企業の安全と繁栄を祈った。
(写真=関係者約60名が参拝)
 

鞴(ふいご)祭で企業の繁栄など祈願

職人の伝統と匠の技を後世に

日東鉄工(東京)

 東京のMグレードファブ、日東鉄工(本社・東京都板橋区舟渡、斉藤眞由美社長)の羽生工場(埼玉県羽生市上川俣)で8日、社員約40名を集めて「鞴(ふいご)祭」が行われた。
 工場内の一画に注連縄を張り、祭壇にお神酒やミカン、米などを献上、送風機を使ってコークスで火を熾した「火処」を設け、社員らは祝詞奏上後、玉ぐしを捧げるなど厳粛な雰囲気の中、会社の繁栄と仕事に対する感謝の気持ち、そして1年の無事を祈願した。
(写真=厳粛に感謝の気持ちを捧げる)
 

九構連・Hグレード部会

在九州商社との懇談会を開催

「鉄骨工事の受注形態」で意見交換

 九州鉄構工業連合会(会長=角毅四郎・博陽工業社長)と同Hグレード部会(部会長=永井毅・永井製作所社長)の共催で、在九州商社との懇談会が先月30日、福岡市博多駅前のセントラーザ博多で開催され、商社を経由した鉄骨工事の受注形態について意見交換した。当日は九構連と同グループから24名、商社側から16名が出席した(座長は永井・Hグレード部会長)。
(写真左=ファブの出席者、写真右=商社の出席者)
 

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