鋼構造ジャーナル記事詳細

2008年12月1日号 NO.1381

●鉄骨相場/電炉H値下げで全国的に「東高西低」へ
●全国M部会/来年度総会でリベット・カシメの実演
●セーフティネット貸付、保証制度/全構協が周知へ
●H形鋼、棒鋼各1万円下落/物調の11月資材価格調査
●連載講座(5)/「溶融亜鉛めっき加工における留意点」
●北栄興業(札幌)/大型ボックス・コラムを自動切断
●H工場ルポ/アキヤマ工業(山梨県)
●堀井鉄工(富山県)/小梁加工の第3工場が完成
●特集/鋼材流通と部材加工
●甲信越版
●北陸版

セイケイ佐野製造所を見学

鉄骨建設業協会・資材委員会

プレスコラムの製造工程学ぶ

 鉄骨建設業協会の資材委員会(委員長=中村久俊・駒井鉄工調達部部長)は11月19日、研修行事の一環として栃木県佐野市のセイケイ本社・佐野製造所を見学した。
 研修事業に参加したのは同協会会員の片山ストラテック、川田工業、駒井鉄工など9社28名。一行はセイケイ本社の事務所内で同社の濱畑松範社長より企業概要を、また、尾野好彦・製造本部製造管理部生産管理部長から主力製品であるPコラムの説明を受けたあと、5班に分かれて工場見学を実施した。
(写真左=濱畑社長と長尾部長から商品説明を受ける、写真右=研修を終え本社前で)
 

全国的に単価は「東高西低」へ

電炉Hの大幅値下げの影響

中小物件を中心に対応に苦慮

 電炉メーカーのH形鋼販価の大幅値下げとその入荷に伴い、鉄骨ファブ業界にも大きな影響が出始めている。国内の流通事情により、とくに西日本地区はいち早く反応をみせ、鉄骨単価が中小物件を中心に「電炉品使用物件で1.5万~2万円下落」という声が多く聞かれる。全国的に鉄骨相場は「東高西低の傾向が強い」と現状分析する見方が強まっている。

来年度総会を埼玉県羽生で開催

リベット・カシメの実演も

全国Mグレード部会

 全国Mグレード部会連絡協議会(会長=池谷春夫・日東鉄工取締役本部長)は11月21日、東京組合会議室で幹事会を開催、平成21年度通常総会、今年度事業活動について審議した。池谷会長は「鉄骨製作に携わる者として、匠の世界を後世に残し、技術を継承していくためにも、その原点というべき『リベット・カシメ』の実演を行いたい」と述べ、総会後の研修の一環として盛り込む提案を上程。協議の結果、来年4月中旬の土曜日に埼玉県JR羽生駅前の産業文化会館で通常総会を開催、同所でリベット・カシメの講演、日東鉄工羽生工場での実演を決定。昔ながらの作業で鉄骨梁にリベットを実際に打つことから、テストピースのほか、リベット、ホゾ、鉄砲などを準備することにした。

H形鋼、棒鋼各1万円下落

需要低迷で弱基調続く

物調の11月資材価格調査

 建設物価調査会は11月10日までに調査した主要建設資材の価格動向をまとめた。東京地区の鋼材関係は、厚板を除き実勢価格でも値下がりが続いている。H形鋼は前月比1万円下がってトン11万5000円となり、引き続き弱基調となっている。異形棒鋼も同1万円下がってトン10万円で、需要家の値下げ要求が強く、引き続き弱基調で推移するとみられている。等辺山形鋼も1万1000円下がってトン10万7000円となっている。中厚板はトン12万5000円で横ばいだった。

北栄興業(札幌)

大型ボックス・コラムの自動切断・開先加工ライン

北海道初のコラム・パイプ・H形鋼1000ミリ加工設備

 北栄興業(本社・札幌市、高田泰久社長)は11月19日、恵庭工場の「大型ボックス及びコラム/自動切断・開先加工ライン」の新設工事が完了したことから、神事による修祓式を行った。この自動切断・開先加工ラインは、北海道初のコラム・パイプ1000のNCバンドソーマシンとダブル仕様開先機1000タイプ。
(写真=大型ボックス・コラムの自動切断・開先加工ライン)
 

▽サービスについてのお問い合わせ・お申し込みは、お電話またはフォームよりお願い致します▽

株式会社
鋼構造出版
ホームページからのお問い合わせはこちら