鋼構造ジャーナル記事詳細

2009年10月5日号 NO.1425

●全構協青年部会・東北ブロック/第18回サミット開催
●8月の鉄骨需要は約32万トン/国交省建築着工統計
●等辺山形鋼が3千円上昇/物調の9月資材価格調査
●日成興産(北海道石狩市)/新社長に佐藤正記常務昇格
●新社長/竹内鉄工所(福井県)・竹内啓文氏
●連載/鉄骨一次加工変遷史(17)・大東精機・杉本忠博会長
●東京港臨海大橋の上部工/川田工業が組立・架設
●建築学会近畿・鉄骨構造部会/肥後橋MIDビル見学
●北陸版
●近畿版
●木下工業(福井)/社員研修で「無量壽寺」を見学

経営体力疲弊、緊迫した状況

全国RJ部会連絡会が役員会

来月にセイケイの工場見学実施

 仕事量の減少と弱基調にある鉄骨単価など、極めて厳しい受注環境にある。またその長期化で各社の経営体力が疲弊しており、非常に緊迫した状況が続いている――。9月25日、東京都中央区の東京組合会議室で開かれた全国RJグレード部会連絡会(会長=渡辺修・渡辺建鉄工業専務、埼玉県)の役員会で、受注環境は「極めて厳しい局面を迎えた」とする意見が相次いだ。
(写真=連絡会への加入促進や陳情、要望など、多くの意見が出された全国RJ部会連絡会)

「第18回東北サミット」を開催

ディスカッションや工場見学を実施

全構協青年部会・東北ブロック

 全構協青年部会東北ブロック(会長=猪股勝幸・ミヤテツ社長)は9月18日、福島県いわき市で青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島の東北6県の青年部会員や関係者ら約50名を集め、「第18回東北サミット」を開催した。同日はホスト県である福島県青年部会の佐久間和弘会長(佐久間工業専務)の「当県でのサミット開催をきっかけに多くのことを実施したい」という意向のもと、福島県で鉄骨階段の製作を専門に請け負う横森製作所(有明利昭社長)のいわき工場(Mグレード)の工場見学やサミット会議、懇親会などを行い、各県青年部会員同士の交流を深めた。
(写真左=適正な鉄骨価格維持で熱心にディスカッション、写真右=横森製作所の見学も)
 

推定鉄骨需要量は約32万トン

着工面積、10カ月連続で前年割れ

 国土交通省がまとめた8月の建築着工統計によると、全着工床面積は前年同月比37.3%減(前月比11.3%減)の896万5000平方メートルとなり、10カ月連続で前年実績を割り込んだ。
 構造別では、S造が前年同月比41.4%減(前月比12.5%減)の310万4000平方メートル、SRC造は同68.2%減(同50.8%減)の17万7000平方メートル。この結果、推定される鉄骨需要量は約32万トンの水準(前年同月は約56万トン)。

等辺山形鋼が3千円上昇

H形鋼は横ばい推移

物調の9月資材価格調査

 建設物価調査会は、9月上旬に調査した主要建設資材の価格動向をまとめた。このうち東京地区の鋼材関係は、前月比で等辺山形鋼、異形棒鋼が値上がり、H形鋼、中厚板が同横ばいだった。鋼材全体は下げ止まり、値上がり傾向になってきている。

大型トラス桁の浜出し・架設

東京港臨海大橋の上部工建設

川田工業が組立・架設

 国交省関東地方整備局が進めている東京港臨海大橋(仮称)の建設で、大型トラス桁2基の浜出し、架設が先月11日から28日にかけて行われた。トラス桁は1基約6000トンで、大型クレーン船3隻による相吊りによって台船に載せて運び、建設現場の橋脚に架設した。トラス桁の部材製作は橋梁メーカー8社が行い、組立・架設は川田工業(川田忠裕社長)が担当した。
(写真左=富津作業ヤードの浜出し、写真右=左が架設中の若洲側トラス桁、右は中央防波堤側トラス桁)
 

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