鋼構造ジャーナル記事詳細

2010年3月29日号 NO.1450

●大型物件着工再開の動き/10年度70万トンの需要見込む
●駒井鉄工とハルテックが10月に合併/総合力で新展開
●H形鋼が20カ月ぶりに2千円上昇/物調の3月調査
●新日鉄/メタル床版橋「角太橋」/累計実績100橋
●構造計画研究所/阿佐ヶ谷プロジェクト現場見学会
●全構協/理事会で新年度事業計画を承認
●東北版
●首都圏版
●森定興商/福岡流通センターの加工能力を増強
●東京製鉄4月契約/全品種値上げ、3カ月連続で
●大東精機/H形鋼用開先加工機の両面型を開発

耐震工事〝分離発注〟物件

新潟県鉄骨工業組合

工事範囲がすべて無事に完了

 新潟県鉄骨工業組合(理事長=並川栄三・藤木鉄工社長)が取り組んでいる公共の耐震補強工事における鉄骨製作分野の〝分離発注〟で、ファブリケーター業界初の適用事例になる「豊栄高校特別教室棟耐震補強枠付鉄骨ブレース製作」向けK形ブレース14セット(鉄骨重量約15トン)は11日と12日の両日、同物品の製作会社である新潟県北区のMグレードファブ、坂上製作所(坂上勝彦社長)が同高校の敷地内に納品した。同事業は請負工事ではなく物品購入扱いのため、16日に同県が実施した履行検査に合格したことで、同事業の工事範囲はすべて無事に完了した。
(写真=製作したK形ブレース14セット)

大型物件で着工再開の動き

10年度は70万トンの需要見込む

S・Hグレード棲み分けに変化も

 民間企業の設備投資の抑制、個人消費の縮小、金融機関の融資手控えなどから、建築プロジェクトの中止・延期・計画変更が相次ぎ、鉄骨需要が大幅に減少、その長期化が懸念されているが、ここにきて首都圏など都市部の大型物件を中心に、再着工・本格稼働する動きがみられるようになった。再開発物件や半導体工場の建設が多く、鋼材価格など建築コストの先高感、または大手家電メーカーなど業績を反映した設備投資の動きとして注目される。

駒井鉄工とハルテックが10月に合併

総合力向上で新展開図る

新社長には須賀・駒井鉄工社長

 駒井鉄工(須賀安生社長)とハルテック(北垣一郎社長)は19日に記者会見し、両社の定時株主総会における承認を前提とし、10月1日に合併することで基本合意したと発表した。
(写真=握手する須賀社長(右)と北垣社長)

20カ月ぶりにH形鋼2千円上昇

異形棒鋼も続伸

物調の3月資材価格調査

 建設物価調査会は、3月上旬に調査した主要建設資材の価格動向をまとめた。このうち東京地区の鋼材関係は、H形鋼が原材料の先高感が強まっていることから、20カ月ぶりに前月比2000円値上がりしてトン5万2000円となった。異形棒鋼も原料の大幅な値上げによって、前月比で2000円続伸してトン5万4000円になった。

福岡流通センターの加工能力を増強

森定興商(愛知) 「GTA7010」を増設

 鋼材商社の森定興商(本社・名古屋市中村区名駅、森裕之社長)はこのほど、福岡支店・福岡流通センター(福岡市東区箱崎埠頭)に大東精機のNCバンドソーマシン「GTA7010CNC」のライン装置一式を増設した。
(写真=GTA7010導入で加工対応力強化)

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