鋼構造ジャーナル記事詳細

2011年6月6日号 NO.1512

●建築鉄骨需要/震災で不透明感が全体覆う
●4月の鉄骨需要は約37万トン/国交省建築着工統計
●新日鉄EN/北九州技術センターE館が竣工
●「東日本大震災関連ニュース」
●大手ファブトップに聞く(4)/瀧上工業・瀧上晶義社長
●鉄構業界団体総会ニュース
●鶴岡鉄工所(埼玉)/ユニークな形状の鉄骨建方
●中部版
●近畿版
●新鉄構企業訪問/栗原建工(株)(千葉県)
●ワーナーケミカル/冷却ファン付属の作業着販売

鉄建協が第30回通常総会

川田会長の再任決める

11月に30周年記念式典

 鉄骨建設業協会(会長=川田忠裕・川田工業社長、会員16社)は5月26日、都内千代田区の同協会会議室で第30回通常総会を開催。任期満了に伴う役員改選で、川田会長の再任を決めた。副会長は北山恭尚氏(片山ストラテック社長)が留任したほか、新たに岡崎雅好氏(東京鐵骨橋梁社長)と石井孝氏(JFEエンジニアリング常務執行役員)が選出された。
(写真=役員を改選し、生産性改革や新素材開発に取り組むなどを表明)

鉄骨需要 震災で不透明感が全体覆う

全国的に量的枯渇感強まる

震災復旧、耐震補強に期待

 年明けに若干明るい兆しを見せ始めた鉄骨需要ではあるが、3月に発生した東日本大震災により停滞感が強まり、再開の見通しがつかない物件も散見され、不透明感が業界全体を深く覆っているのが現状だ。ただ、東日本の一部には、震災で損傷を受けた建物の復旧、福島第一原発関連工事などで工場稼働率が上昇しているファブも見られる。夏場に向けた学校施設の耐震補強工事での集中発注も本格化、需要は流動局面にあるといえそうだ。一方、大型建築物件は、都内港区や中央区、名古屋駅前などで工事が展開しているものの、全国的に絶対量が乏しく、量的枯渇感がきわめて強い。
(写真=JR南新宿ビル)

推定鉄骨需要量は約37万トン

全着工面積、前年比1割増

 国土交通省の4月の建築着工統計調査報告によると、全着工床面積は前年同月比9.6%増(前月比7.6%増)の1085万5000平方メートルとなった。推定される鉄骨需要量は約37万トンの水準(前年同月は約34万トン)と3カ月ぶりに前年を上回った。

大幅なCO2排出量削減を実現

北九州技術センターE館が竣工

新日鉄エンジニアリング

 新日鉄エンジニアリング(高橋誠社長)は、福岡県北九州市戸畑区で建設を進めていた北九州技術センターE館が竣工、5月25日に竣工記念式典を執り行った。
(写真=竣工式典であいさつする高橋社長)

半自動はファブが独占

石井氏(福井鉄工)が優勝

福井県溶接競技会表彰式

 福井県溶接協会(会長=木下好正・木下工業社長)は5月27日、福井市のホテルフジタ福井で4月に開催した県溶接技術競技会の結果を発表し、入賞者を表彰した。
 アーク溶接、半自動溶接とも優勝が800点満点中780点前後と高得点をマークしたほか、半自動溶接では石井清彦氏(福井鉄工)が優勝するなど入賞6名すべてをファブが独占したことに加え、6名全員が県知事賞の対象となる750点を超えたハイレベルの戦いだった。
(写真=前列右から3人目が石井氏)

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