鋼構造ジャーナル記事詳細

2011年7月4日号 NO.1516

●福島原発1号機建屋カバー/鉄骨製作はSファブ数社
●JSCA/新会長に金箱温春氏が就任
●H形鋼は4千円下落の7万8千円/物調の6月調査
●新理事長/鹿児島県鉄構工業会・福留進氏
●大手ファブトップ(11)/巴コーポレーション/山納茂治社長
●特集/ファブ企業の「安全衛生・環境」
●工事現場ルポ/三田ベルジュビル新築工事
●新鉄構企業訪問/(有)清藤鉄工所(山形県)
●桂スチール(岡山)/25年を機にさらに飛躍
●中部版
●近畿版

第3期2年目がスタート

東構塾 『溶接技術に力点』

羽石良一氏が新塾長に就任

 東京鉄構工業協同組合の若手経営者・技術者育成プロジェクト「東構塾」は6月25日、東京都中央区の組合会議室で第3期2年目となる初回講義を開き、東京のほか神奈川、長野、新潟のMグレードファブから10名が参加した。今回から羽石良一・建築鉄骨構造技術支援協会常務理事が前任の宇留野清氏に代わって新しく塾長に就任。同塾の運営方針や研修テーマについて塾生たちと意見を交換した。今後、溶接技術をより深く学ぶことを目的に講義を行う予定だ。
(写真左=東京のほか神奈川、長野、新潟から塾生が参加、運営方針や研修テーマについて話し合う、写真右=羽石新塾長)

福島原発1号機建屋カバー

9月末完了目指して工事開始

鉄骨製作はSファブ数社が中心

 東京電力は、福島第1原子力発電所1号機原子炉建屋に、放射性物質の飛散抑制と雨水等の浸入防止を目的とした原子炉建屋カバーの設置工事を開始した。鉄骨量1250トンはすでにSグレードファブ数社が製作に着手、9月末の工事完了を目指して、作業は急ピッチで進んでいる。東日本大震災関連の復旧工事でまとまった量の鉄骨工事は今回が〝初弾〟となる。
(写真=建屋カバーの完成予想図)

JSCA

新会長に金箱温春氏が就任

職能団体として復興支援を

 日本建築構造技術者協会(略称・JSCA)が先月21日、東京都・飯田橋のホテルメトロポリタン・エドモントで第22回通常総会を開催した。一般社団法人への移行認可申請のため定款を変更した。新会長には金箱温春氏(かねばこ・よしはる、金箱構造設計事務所社長)が就任した。
(写真左=金箱新会長、写真右=JSCA賞受賞の4氏)

工事現場ルポ

三田ベルジュビル新築工事
24M階上が住宅(RC構造)

中間層に免震装置を設置

 東京都港区芝5丁目で建設中の「(仮称)・三田ベルジュビル新築工事」(地下4階地上33階)では現在、25階床下(24M階)部分に中間層免震を設ける作業が本格化、関係者の大きな関心を集めている。現場を訪れ、工事の特徴や進捗のほか、免震の施工などを中心に取材した。
(写真=構造上の特徴)

東北鉄骨橋梁(宮城)

7月1日に工場の操業再開

親会社の支援を受け設備も復旧

 東京スカイツリーや仙台トラストタワーなど数々の鉄骨製作を手がけてきた宮城県岩沼市のSグレードファブ、東北鉄骨橋梁・岩沼工場(岡田近信社長)が7月1日から操業を再開した。同工場は3月11日の津波により1.4メートルの冠水で被害を受けた。工場建屋は軽微な被害だったが、溶接ロボットやNC機械など主要な設備機械が水に浸かって使用不能となり、当初は早期の工場再開があやぶまれた。親会社である駒井ハルテックの全面的なサポート、従業員の奮闘により操業再開にこぎつけた。
(写真=操業を再開した工場)

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