鋼構造ジャーナル記事詳細

2016年8月8日号 NO.1782

●16暦年上期の鉄骨需要/前年比3%減の244万㌧
●6月の鉄骨需要量は約46万㌧/国交省建築着工統計
●建専連/国交省との定例意見交換会で4項目要望
●CIW検査業協会/「次世代のための非破壊セミナー」
●建築学会近畿・鉄骨部会/新主査に多賀・神戸大教授
●Hグレード工場ルポ/中井鉄工建設㈱(大阪府)
●日鐵住金建材「NDコア」/省力化浸透、採用拡大
●地区別鉄骨景況/全国各地の動向
●関東版
●北陸版
●関東H協が全員協議会開催/来夏以降、需要再活況へ

16暦年上半期の鉄骨需要

前年同期比3・2%減の244万㌧

第1四半期は0・8%減とほぼ横ばい

 国土交通省の着工統計をベースとした16暦年上半期の鉄骨需要は、前年同期比3・2%減の約244万㌧となった。月別推移でみると、1〜4月までは予定されていた案件の着工遅れや、設計変更や図面作成の遅れなどから前年度割れが続いていたが、5月以降は大型再開発物件や大型物流施設などの出件により、45万㌧超えとなり、16年度第1四半期でみると、前年同期比0・8%減と、ほぼ横ばいまで回復してきている。夏以降は、首都圏を中心とした大型再開発物件、遅れている東京五輪関連施設の着工が開始される。秋ごろから需要が上向きになり、下期は堅調推移となることから、16暦年では昨年度並みの500万㌧台と見込む。
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建専連

「専門工事業を評価する取り組み」など4項目要望

● 国交省との定例意見交換会を開催 ●

 建設産業専門団体連合会(会長=才賀清二郎・才賀組会長、略称・建専連)は7月29日、東京・霞ヶ関の東海大学校友会館で、国土交通省との定例意見交換会を開催し、国土交通省の谷脇暁・土地・建設産業局長など行政関係者17名と建専連関係者約60名が意見交換を行った。
 建専連側は、①専門工事業を評価する取り組み②登録基幹技能者の積極的活用・評価の推進③建設産業の担い手確保・育成に向けた取り組み④社会保険未加入の一人親方の対応――を要望した。
(写真=要望4項目について意見交換)
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日鐵住金建材

「NDコア」省力化浸透し採用拡大

柱材にはBCR295、STKR400が評定の適用範囲として規定

 日鐵住金建材(本社・東京都江東区、中川智章社長)は、ダイアフラムを使わない角形鋼管柱―H形鋼梁接合工法「NDコア」の受注が好調、NDコア部材の15年度出荷量は前年比約倍増と09年10月の発売開始以来、最高の実績を上げた。ファブリケーターに使い勝手の良さが浸透し、構造設計者の間でも設計織り込みの形で採用が相次いでいるためだ。
(写真=NDコア工法)
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関東H協が全員協議会を開催

会員各社が状況を報告

来夏以降、需要再活況の見通し

 関東Hグレード協議会(会長=太田昌志・太田鉄工社長、会員42社)は7月27日、東京・中央区のアットビジネスセンターで今年度第2回全員協議会を開いた。近況報告では、今年末以降、需給がやや緩む場面が想定されるものの、その先については再び需要が盛り上がり、とくに来夏以降は各社の繁忙に拍車がかかる見通しにあることが確認された。
 当日は30社余りの会員が出席。参加全社が近況を報告した。
(写真=約30社が出席して近況を報告)
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