鋼構造ジャーナル記事詳細

2017年6月19日号 NO.1827

●「かぜのかい」が本格始動/東構協青経委と類設計室
●国交省・東北地整/昨年度35社に社保未加入で立入検査
●BH・SAW溶接の分析に取り組む/AW東日本
●日本ファブテック/雪害あった熊谷工場を再整備
●人と話題/坂本眞・橋建協新会長
●インタビュー/田中進・鉄建協新会長
●全鉄評が第10回株主総会/性能評価件数は527件
●藤嶋鉄工(秋田)/磨き上げたトラスの技
●特集/環境負荷低減対策・省エネ
●北陸版
●四国版

「かぜのかい」が本格活動を開始

東構協青経委と類設計室

池田鉄工を見学、活発に意見交換

 東京鉄構工業協同組合(略称=東構協)の青年経営者委員会(同=青経委、幹事長=松田一朗・松田鋼業社長)と組織系建築設計事務所、類設計室の構造設計担当者らが意見交換と交流を目的に今年4月に立ち上げた「かぜのかい」が本格的に始動し、7日、2回目となる会合を開いた。東構協青経委にとって構造設計者との間で定期的な意見交換の場を設ける取り組みは初の試みながら、構造設計と鉄骨製作に関する共通認識を深める好機とし、継続実施していく方針だ。
(写真=池田鉄工・相模原工場を見学)
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日本ファブテック

雪害あった熊谷工場を再整備

新2号棟 年内の稼働開始目指す

 日本ファブテック(本社・茨城県取手市、坂本眞社長)は、このほど熊谷工場新2号棟(埼玉県熊谷市)の増築工事に着手した。14年の大雪で被害を受けていた同棟を再整備するもので、年内の完成、稼働開始を目指す。
 同社は、旧東京鐵骨橋梁と旧片山ストラテックの大手ファブ2社が経営統合し、今年4月から現社名に改称。生産拠点として取手(茨城県)、熊谷、防府(山口県)、千葉臨海の4つの工場を有し、初年度年間生産規模は橋梁1万9000㌧、鉄骨(旧片山生産分を含む)7万㌧を見込む。
(写真=熊谷工場新2号棟増築現場)
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藤嶋鉄工(秋田)

磨き上げたトラスの技

図面から現場まで一貫受注

 秋田県のHグレードファブ、藤嶋鉄工(本社・大館市、佐々木二三男社長)は「生研トラス」や「AT工法」など独自技術を活用するとともに、図面から現場まで一貫受注による高品質な鉄骨製作・建方を行っている。佐々木社長は「現場おさめまで責任をもって手がけることで、図面、組み立て、溶接などそれぞれのプロが、仕上がりまで考えたものづくりを行う。大量生産の機械部品を作るのとは違う」と説明する。
 同社は大正15(1926)年創業。終戦直後の昭和21(1946)年、いち早く鋼構造物加工・施工事業を開始した。現在の本社敷地面積は2万5645平方㍍。従業員44名。月産580㌧。
(写真=ロボットを活用し丸柱を製作)
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H形鋼在庫19万6700㌧

新日鉄住金 ときわ会

稼働日減も在庫ほぼ横ばい

 新日鉄住金によると、同社のH形鋼を扱う商社・特約店で構成される「ときわ会」がまとめた5月末のH形鋼全国流通在庫は前月比100㌧、0・1%増の19万6700㌧となり、全国在庫率は2・50カ月と前月から0・07ポイント上昇した。大型連休を挟んで実質的な稼働日数が減るなか、流通の申し込み抑制に加え、出庫が堅調だったこともあって在庫量はほぼ横ばいとなった一方、在庫率は2カ月を大きく上回る高い水準で推移している。

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