鋼構造ジャーナル記事詳細

2019年1月14日号 NO.1909

●19年度建築用鋼材展望/供給能力の上限近い水準
●推定鉄骨需要は約42万㌧/国交省11月着工統計
●西日本の19年鉄骨需要/大型物件は「旺盛」な展開
●「次世代のための非破壊検査セミナー」/CIW検査業協会
●新春インタビュー/19年わが社の方針/里 嘉郎、那須 七信、西村 悟、村上 信行、川畑 篤敬、今村 清志、田邉 孝治、田邊 寛隆、柴田 孝司、遠藤 善哉、得田 儀生、山本 卓司、南村 重人、廣澤 浩一

19年度建築用鋼材需要の展望

供給能力の上限近い需要水準

タイト感強く、調達難の品種も

 旺盛な鉄骨需要を背景に、主要な建築用鋼材の需給バランスはここ1年間でタイト化が進んだ。柱材に使われるプレスコラムや大径サイズのロールコラム、梁材の外法H形鋼やビルトH形鋼(BH)の需給ひっ迫が顕著となり、それらにやや遅れる形で床材のデッキプレート、切板製品などもタイト感が急速に強まった。鋼材需要の伸びに対してメーカーの生産が追い付かず、供給能力ネックが浮き彫りになるなか、ファブリケーターにとってはこの先も材料調達の面で苦慮する局面が続きそうだ。以下に、鉄骨需要の全体感と主な鋼材品種ごとの状況をまとめた。
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大型物件は「旺盛」な展開

Hファブで選別受注が進む

懸念材料は〝設計変更〞

 西日本の2019年鉄骨需要は18年並みと予測される。今年の特徴は大型物件で、都市部を中心に著名物件が多い。そのため、Hグレードファブは昨年末の段階ですでに受注残が秋口まであるところが大半を占め、今年1年の繁忙は決定的。これに伴い、選別受注も進んでいる。懸念材料は鋼材・資材の価格上昇や手当難に起因する鉄骨造からの設計変更と、消費増税の影響で、特に中小物件は注意する必要がある。

明日を担う次世代のための非破壊検査セミナー

西日本で初開催

CIW検査業協会

 CIW検査業協会(会長=逸見俊一・検査サービス社長)の「明日を担う次世代のための非破壊検査セミナー委員会」(委員長=笠岡和昭・溶接検査監査役)はこのほど、大阪府立茨木工科高等学校で同セミナーを開催、府内の工業高等学校生や教職員ら約20人が参加した。西日本地域での開催は初めてだったが、「視覚など五感を使って専門的な知識を分かりやすく学べた」など好評だった。
(写真=非破壊検査の意義や歴史を学ぶ)
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今年度上期事業を総括

来年度役員改選で協議も

全国ビルトH会・西日本支部

 全国ビルトH工業会・西日本支部(支部長=岡田直矢・徳機製作所社長)は12月26日、兵庫県姫路市の桂スチール本社事務所で役員会を開催し、今年度上期事業の総括と今後の事業計画について協議した。
 岡田支部長は「地域によって受注状況に多少のばらつきはあるものの、各社とも高稼働状態が続いている。年度上期を振り返ると、各委員会の事業を基本に研修会や例会など活発な活動ができた。来年度は役員改選を控えている。事業活性化に向けて、前向きな議論をお願いしたい」と述べた。
(写真=役員会のようす)
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