鋼構造ジャーナル記事詳細

2019年5月20日号 NO.1927

●22府県が前年度比で増加/18年度都道府県別鉄骨需要
●18年度の鋼橋受注実績は約30万㌧/日本橋梁建設協会
●設立20周年記念パーティーを開催/ステアックス(茨城)
●非破壊検査で社会の安全安心へ貢献/アミック(神奈川)
●「鉄骨技術フォーラム18」Q&A/⑭小梁の材質変更
●寄稿/仁坂吉伸・和歌山県知事
●『気仙沼湾横断橋』/主塔下部をFC船で架設施工
●関東版
●中部版
●新社長登場/エヌ・テック(岐阜)・西山隆志氏
●H形鋼在庫22万6500㌧/日本製鉄 ときわ会

22府県が前年度比で増加へ

~地区別では東北など5地区で上伸~

18年度都道府県別鉄骨需要

 国土交通省が発表した建築着工統計換算による2018年度の鉄骨需要量は、対前年度比2・5%減の508万㌧となった。都道府県別の鉄骨需要量は下表の通りで、岩手の84・4%増のほか、島根が82・5%増、山梨が66・7%増、和歌山が52・0%増、徳島で40・3%増といずれも地方の5県が40%以上の大幅増を記録。一方で、茨城が37・8%減、香川が25・1%減、愛媛が22・1%減となった。全体としては22府県、地区別では10地区中、東北、甲信越、北陸、中部、中国の5地区で前年度実績を上回った。
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18年度の鋼橋受注実績は約30万㌧

道路橋は21万㌧台を回復

日本橋梁建設協会

 日本橋梁建設協会(会長=坂本眞・日本ファブテック特別顧問)は、18年度の会員会社31社の鋼橋受注実績をまとめた。それによると、18年度の鋼橋受注実績は対前年度比3・0%減の30万2167㌧となった。
 道路橋は常磐道の4車線化、東海環状や名二環などの発注により、同4・2%増の21万4874㌧と21万㌧台まで回復した。鉄道橋は北陸新幹線や北海道新幹線関連の堅調な受注により、同28・6%増の2万1597㌧、海外橋梁が昨年の最高実績の反動減で同26・5%減の6万7780㌧、その他の鋼橋が同125・2%増の1178㌧、ロック・スノージェットは23㌧(前年度実績ゼロ)となった。鋼橋全体では2年連続の30万㌧台となった。
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JFE商事鉄鋼建材

鉄構安全協力会が総会

「情報共有し、ともに問題解決を」

 JFE商事鉄鋼建材(J鉄建)の鉄構安全協力会(会長=熊倉吉一・藤木鉄工社長)は10日、都内千代田区のパレスホテル東京で第6回総会を開催。全国のファブ会員約40人が参集したほか、JFEスチール、JFE商事関係者も来賓として出席した。
 冒頭、熊倉会長は「当会も設立から足掛け5年が経過した。発足当時に比べて取り巻く環境は改善したが、昨今では新たな問題も浮上しており、労働環境面では働き方改革への対応や人手不足、材料面では昨年のコラムに続き、ハイテンションボルトの需給が厳しくなっている。これら問題について情報を共有しながら一緒に解決していくことがわれわれの課題だ」と述べた。
(写真=全国のファブ会員約40人が参集)
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東北地区最大の斜張橋

『気仙沼湾横断橋』の主塔下部をFC船で架設施工

 国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所は10日、東日本大震災の復興道路として整備が進められている気仙沼湾横断橋の海上のP12橋脚上の鋼製主塔(高さ100㍍)のうち、下段部分65㍍(鋼重約890㌧)を3000㌧吊りFC船を用いて架設した。元請はMMB・宮地・川田JV。
 気仙沼湾横断橋は、震災復興のリーディングプロジェクトである三陸沿岸道路(全長約360㌔)のうち気仙沼市朝日町〜小々汐の気仙沼湾を横断する橋長1344㍍の鋼3径間連続斜張橋(680㍍)+鋼3+7径間連続箱桁橋で、来年12月の完成時には、気仙沼の復興のシンボルとなるほか、東北地区で最大の斜張橋となる。
(写真=『気仙沼湾横断橋』施工状況)
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