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需要は全国的に堅調な展開

  • ボルト調達難が深刻な問題に
    「適正な納期と価格」が焦点

 全国の鉄骨需要は、地域で若干の格差はあるものの、鉄骨ファブ全体の稼働水準は高く、各社とも来年以降の仕事量を確保するなど、需要面では堅調な展開をみせている。
 東京五輪開幕をまたぐ首都圏の超大型工事も本格的に始動し始めており、「今後4、5年は量的な心配はない」(Sグレードファブ)の声も聞かれる。
 順調な需要環境下にあるが、今夏に表面化したハイテンションボルトの調達難・納期長期化が極めて深刻な問題として浮上。全国的にファブの規模を問わず、「受注したくてもボルトがなく、工事を受けられない」や「ボルトの納期に合わせた製作を客先に了承してもらっている」など前例のない対応に追われているのが実態だ。従来の図面承認の遅れによる期ずれ、協力業者、運送や鳶、溶接業者などの業者の手配難などの課題と併せ、関係者にとって頭の痛い問題に発展している。
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