鉄構技術記事詳細

201211

2012年11月号 VOL.25 NO.294

・[特集]震災復興と鉄骨造建築
・[Photo Topics]2012年度日本建築学会大会(東海) 「建築の原点-自然と向き合う」テーマに、名古屋大学で開催
・[Interaction&Collaboration]新山梨県立図書館「かいぶらり」
・[Topics]東京スカイツリー
・[Topics]JFEシビルの「KTトラス」「ゼビオアリーナ」の屋根に全面採用
・[Topics]日建設計 国内初の「LEEDゴールド認証」取得
・[Strutect]三町 直志さん

・特集:震災復興と鉄骨造建築

震災から1年7カ月が経過し具体的な建物復興が見えないが、民間の活力は旺盛で、既にかなりの企業が工場を新築して復興を遂げている。特集では、新築により復興した宮城、岩手、福島3県の建物や今後の建設計画を一覧にまとめ、可能な限り、延床面積、構造などの建築概要を書き入れた。気仙沼、陸前高田両市を現地取材し、「被災地の現在」を写真でレポート。「南海トラフによる地震の被害想定」公開後、急速に高まった「津波避難タワー」も写真などで紹介。

・震災復興建物と新築計画

特集「震災復興と鉄骨造建築」では、宮城、岩手、福島3県で計19の復興建物と計61の新築計画建物を一覧表にまとめた。復興建物は工場など民間の生産拠点が中心で、耐震性に優れ工期が早い鉄骨造が採用されている。新築建物は学校、公共施設、大型ショッピングセンター、工場、病院など多岐にわたるが、建築規模が比較的大きな建物が多く、被災地の震災復興で鉄骨構造が果たす役割が見えてくる。新築計画はカラーパース付きで一部を紹介。

・津波避難タワーの建設相次ぐ

内閣府が今年8月に「南海トラフによる地震の被害想定」を公開後、急速に高まった「津波避難タワー」。既にかなりの数が建設され、自治体も予算化を急いでいる。建設地は東海地区から高知県まで太平洋に面した広域にまたがり、静岡県は伊豆、富士、焼津、御前崎の各市で建設され、建設計画も急ピッチ。構造は柱に円形鋼管、コラムを採用した鉄骨造で、1建物で10~100tの鉄骨を使用する。規模は大きくないが、鉄骨分野の新規需要として注目される。

●特集:震災復興と鉄骨造建築

・東日本大震災 震災復興と鉄骨造建築
・写真でみる「鉄骨造建築の復興」
・「津波避難タワー」の建設ラッシュ
・「DNFⅡ1050」~小さなものから大きなものまで~
―――岡村 基史(大東精機)
・REGARCTM搭載柱大組立溶接ロボットシステムと施工レポート機能
―――松村 浩史/横田 順弘/草野 惣一郎(神戸製鋼所)
・最新の溶接電源における制御、機能と高品質溶接への寄与
―――上園 敏郎(ダイヘン)
・ファブ最前線 西海建設(大阪府・和泉市テクノステージ)

●Photo Topics

・2012年度日本建築学会大会(東海) 「建築の原点-自然と向き合う」テーマに、名古屋大学で開催

●Interaction&Collaboration

・新山梨県立図書館「かいぶらり」
―葡萄籠と葡萄棚をイメージさせる格子と帯状FBからなる屋根架構―
―――野口 秀世/芝田 義治/千馬 一哉/奥野 親正/三宅 勝志/小澤 和稔/秋山 富貴雄/安冨 彩子/伊藤 征人/吉田 祥人/舛井 亮輔

●Topics

・東京スカイツリー
―シリーズ第28弾 東京スカイツリー View―
―Good Point 「墨田区役所裏」から―
・JFEシビルの「KTトラス」「ゼビオアリーナ」の屋根に全面採用
・日建設計 国内初の「LEEDゴールド認証」取得
・JSCA 「JSCA構造デザイン発表会2012」
・新日鐵住金 高強度「ハイパービーム」が初採用
・新日鐵住金 大臣認定材リスト(読み替え表)を公開
・新日鉄エンジニアリング 鋼管杭が大型メガソーラーで採用
・新日鉄エンジ、住金関西 「座屈拘束ブレース」事業を一体展開
・A&A Solibri Model Checker v7.1日本語版
・NTTファシリティーズ総合研究所 「振動解析技術」の連続セミナー
・フォーラムエイト 「FORUM8 Design Festival」開催
・ベントレー・システムズ Bentley Structuralセミナー2012開催

●BIM

・コミュニケーションシステム・ユニオンシステム 企画BIMと一貫構造計算プログラムが双方向連携

●Project

・全国の建設プロジェクト(早分かり&一覧表)
―ビル/商業施設/工場/学校ほか―
・全国の建設プロジェクト(パース編)
・「新宿駅新南口ビル(仮称)」建設工事

●Strutec Data

・2012年7月の都道府県別建築着工面積/2012年8月の建築着工面積

●Regular

・ヨーロッパの橋と建築を訪ねて―SEWC2011参加と空間構造デザインの視察報告―
―07 ベルリン―歴史を紡ぐ建築・都市と技術―
―――斎藤 公男
・英国の最も輝いた時期 産業革命期の構造技術遺産を現地に垣間見る
―第2回 Taller, Longer, Lithter―
―――小西 厚夫/細澤 治
・体験的な「溶接と強さ」の話
―その43 先読みが材料を活かす―経時変化を読んだものづくりの工夫:神明造りと五重塔――
―――豊田 政男
・建設関連産業の未来のための技術評論
―第28回 原発事故調査報告に学ぶ―
―――藤盛 紀明
・ひとりDEBATE Part.2
―連載⑪―建築は一人では創れないから 多くの専門家間の「基準系」の共有が重要だ―
―――渡辺 邦夫
・構造道場
―第2回 「武士の魂」の巻―
―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 193 「古民家の再生に携わって」
―――西原 忠
・随筆129 お:オーディオ
―――深見 準一

・Strutect 三町 直志さん
鉄構技術
―日本設計 執行役員 構造設計郡長―

●表紙
新山梨県立図書館「かいぶらり」
鉄構技術
 新山梨県立図書館「かいぶらり」の建設地は山梨県甲府市北口2-50他で、甲府北口駅広場に面して建つ。延床面積5,050.76㎡、地上4階、地下1階、最高高さは19.591m。建築主は山梨県、設計は久米設計・三宅建築設計事務所共同企業体、施工は清水建設・早野組・国際建設共同企業体が担当。鉄骨所要量は約1,050t、鉄骨製作は屋根主架構部は山梨建鉄、SRC架構部は片山ストラテック、S造柱部は櫻本鉄工が担当。工期は2010年10月から2012年3月。建物は9mグリッドを基本とした49×72mの長方形平面で、建築のメイン空間となる2階の閲覧スペースは、トラス大屋根で覆われた2層分の階高の自由で開放的な空間となっている。この架構を成り立たせるため、東側1スパンをSRC造による耐震コア架構とし、トラス大屋根と連結させている。新図書館は県民が気軽に接し、人と人が交流し合い、様々なメディアにより情報を伝えるだけでなく、甲府駅前の市街地活性化の役割もあわせ持っている。豊かな自然と共生しつづける山梨の特徴を表す「葡萄籠、葡萄棚、舞鶴公園の石垣、緑、水晶」をデザインとして取り入れている。今年11月にオープンする予定。(論文掲載)

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