鉄構技術記事詳細

2012年12月号 VOL.25 NO.295

・[特集]鉄骨梁貫通孔補強工法
・[text]鉄骨製作管理技術者
・[Photo Topics]FASA 群馬大会 「第8回(平成24年度)総会・講演会」を開催
・[Report]シンポジウム「高力ボルト接合の総てを知ろう」報告
・[耐震改修]分譲マンションにおける外付け耐震補強
・[interview]Bentley Systemsの展開
・[Strutect]森部 康司さん

・特集:鉄骨梁貫通孔補強工法

鉄骨造建築において、梁にはダクトなどを通すための貫通孔が設けられるが、このままでは断面欠損が生じて梁の耐力が低下するため、適正な補強を施して梁の耐力を確保する必要がある。しかし、梁の開口部位置は鉄骨建方の直前に決まることが多いため、ファブリケーターにおいて従来の添板補強に替わる「施工を簡略化する新工法」が求められている。本特集では、梁貫通孔補強の効率化とコストダウンを同時に解決する4工法を紹介する。

・鉄骨製作管理技術者「平成24年度試験問題1・2級」

鉄骨製作管理技術者は、「大臣認定のための工場性能評価」の「性能評価基準」において、基準充足資格者の一員として位置付けられている。本試験問題は、鉄骨製作管理技術者登録機構が平成24年度に実施した鉄骨製作管理技術者「平成24年度試験問題1・2級」の全文で、一挙掲載。鉄構関連技術者らによる模範解答も掲載する。今後、資格取得のためのテキストとなるほか、鉄骨製作に携わる技術者の技術資料として活用できる。

・シンポジウム「高力ボルト接合の総てを知ろう」

同シンポジウムは、建築鉄構構造技術支援協会(SASST)が9月8日に実施したもので、同協会会長でボルト接合の権威、田中淳夫・宇都宮大名誉教授が執筆。Reportでは、専門家、設計、施工、ファブの各パネラーが行った課題を整理。質疑応答ではさまざまな質問が寄せられたが、本稿では、質疑内容をボルト、設計、施工に分類・整理し、計13の質問・課題について、「Q&A」方式で分かりやすく紹介しており、「高力ボルト接合」に関する必読の内容となっている。

●特集:鉄骨梁貫通孔補強工法

・ハイリングⅡ
―――日立機材
・フリードーナツ
―――旭化成建材
・OSリング -One Side Ring-
―――岡部
・すりーぶたすけ
―――日本インシュレーション

●text

・鉄骨製作管理技術者
―平成24年度試験問題1級―
―平成24年度試験問題2級―
―平成24年度試験問題1級・2級解答―

●Photo Topics

・FASA 群馬大会 「第8回(平成24年度)総会・講演会」を開催

●Report

・―建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)―
シンポジウム「高力ボルト接合の総てを知ろう」報告
―――田中 淳夫

●耐震改修

・分譲マンションにおける外付け耐震補強
―摩擦ダンパーを用いた制震補強事例―
―――上田 英明/竹内 健一/滝口 純一

●interview

・Bentley Systemsの展開
―「今、あるツールが第一ステップ」「BIMとのInteroperability」確保―

●Topics

・東京スカイツリー
―シリーズ第29弾 東京スカイツリーと世界の超高層建築―
―Good Point 「京成橋」から―
・人気番組「ほこ×たて」が一冊の本に
・新日鉄住金エンジ 北九州寮が「グッドデザイン賞」受賞/新日鉄住金エンジ 「日経ニューオフィス賞」などを受賞
・新日鉄エンジと鹿島建設 大型洋上風力発電施設の建設工事で施工体制検討
・構造計画研究所「KKE Vision 2012」開催
・日鉄住金建材 業界初の「高強度コラム」を開発
・日立機材 免震床システム「スキッドⅡ」を発売
・JFEシビル 「低強度RC造の耐震補強」で公開実験
・日本建築学会 「コロキウム構造形態の解析と創生2012」
・JSCA・構造デザイン委員会 「構造デザインその18」開催
・「Archi Future 2012」開催
・構造システム・グループ 「建築とITのフォーラム2012」開催
・建築ピボット 「DRA-CAD11シリーズ」新発売
・ベントレー・システムズ 「洋上鋼構造」テーマにセミナー開催
・国土交通省 「建設技術フォーラム」を開催
・日本鉄鋼連盟 「鉄骨造」に特化したパンフレット制作

●BIM

・日積サーベイ「HEΛIOΣ フェスタ2012」開催/オートデスクと日積サーベイがBIMデータ連携で共同開発
・ソフトウェアセンター 構造躯体変換ソフト「SSC for ArchiCAD16」リリース

●Project

・全国の建設プロジェクト(早分かり&一覧表)
―ビル/商業施設/工場/学校ほか―
・全国の建設プロジェクト(パース編)
・「京橋トラストタワー」鉄骨建方開始

●Strutec Data

・2012年8月の都道府県別建築着工面積/2012年9月の建築着工面積
・2012年度上期(4-9月)の着工面積と鉄骨需要量

●Regular

・ヨーロッパの橋と建築を訪ねて―SEWC2011参加と空間構造デザインの視察報告―
―08 ローザンヌ―大地を離陸した流動空間 ROLEX Learning Center―
―――斎藤 公男
・英国の最も輝いた時期 産業革命期の構造技術遺産を現地に垣間見る
―第3回 エジンバラの建築物・構造物―
―――神山 芳/小岩 和彦/白田 隆雄
・体験的な「溶接と強さ」の話
―その44 時間とともに変化する材料強度の評価は―一定の荷重がかかり続けることで破損に至るクリープ現象――
―――豊田 政男
・建設関連産業の未来のための技術評論
―第29回 日本再生戦略再論―
―――藤盛 紀明
・ひとりDEBATE Part.2
―連載⑫―建築における鉄の時代はまだまだ続く 「座屈」は相変わらずの強敵―
―――渡辺 邦夫
・構造道場
―第3回 「大仏免震」の巻―
―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 194 「音楽と構造設計」
―――齋藤 美佐男
・随筆130 か:カレー
―――深見 準一

・Strutect 森部 康司さん
鉄構技術
―昭和女子大学環境デザイン学科専任講師―

●表紙
“過去”から”未来”に繋ぐ東京駅周辺
鉄構技術
 2012年秋、東京駅丸の内駅舎がリニューアルオープンした。赤レンガ駅舎として親しまれてきた同駅舎が、約5年に及ぶ「保存・復元工事」により、1914年(大正3年)の創建時の姿に復元され、東京の表玄関にふさわしい姿となった。一方で、後世にも継承するため、鉄骨煉瓦造の下に地下躯体を新設。巨大地震にも耐える建築とするため、免震構造を採用。総延長335m、総重量約7万tの駅舎を「居ながら施工」し、国内最大規模の免震レトロフィットとなった。同駅舎は、夜になるとLED照明によるライトアップが行われ、日中とは異なる幻想的な姿を見ることができる。背後の八重洲側では、「東京駅八重洲口開発1期工事」(グラントウキョウノースタワーⅠ期、グラントウキョウサウスタワー)が2007年秋に完成し、大都会にふさわしい超高層ビルの景色を眺望できる。現在、「東京駅八重洲口開発2期工事」(グラントウキョウノースタワーⅡ期、中央部・グランルーフ)が進められている。グラントウキョウノースタワーⅡ期は今年夏に竣工し、グランルーフは2013年秋の竣工を予定している。

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