鉄構技術記事詳細

2013年6月号 VOL.26 NO.301

・[特集]BIMの可能性
・[Photo Topics]クヌート・ゲッパート氏が来日し、講演
・[論文]溶融亜鉛めっき高力ボルト摩擦接合部の特性
・[Report]IASS-APCS 2012 ソウルシンポジウム参加報告
・[Topics]A&A(エーアンドエー) Vectorworks Solution Days 2013
・[Topics]建築基本法制定準備会 「建築基本法シンポジウム」を開催
・[Strutect]満田 衛資さん

・特集:BIMの可能性

 建設システムを革新するBIM(Building Information Modeling)が鉄骨造建築でも採用され始めてきた。BIMは3次元のモデリングデータを意匠から施工まで共有するのが特徴で、一般のビル建築に採用され、BIMに対応するファブが選ばれるなど、その影響が出始めている。特集では、BIMとは何か、設計・施工におけるBIM採用など、BIMの考え方や具体例を設計・GC11社が解き明かす。BIMソフトメーカーのほか、2次元CADメーカー4社による取り組みの実際も必見。

・BIM特集-鉄骨造オフィスビルの「フルBIM」を紹介

 安井建築設計事務所・竹中工務店は「最先端BIM活用と展望-加賀電子本社ビル建設プロセスにおけるBIM活用」で、設計から施工、鉄骨製作までBIMを適用する「フルBIM」の全貌を紹介している。加賀電子本社ビルは鉄骨造、地上12階、延床面積約9,100m2のオフィスビル。意匠・構造・設備の連携、設計・施工・鉄骨ファブとの連携を実例で紹介しており、施主の要望、BIM適用の効果・プロセスなど「なぜBIMなのか」の全貌が明らかになる。

・建設関連産業におけるTPPの影響

 好評連載の藤盛紀明氏による「建設関連産業の未来のための技術評論」。TPP(環太平洋経済連携協定)参加で今後の日本経済の行方が取りざたされる中、今月号では「TPPと建設関連産業への影響」に正面から向き合っている。「TPPによる影響」への危機感が希薄で、ほとんど論じられることがない建設業界に対して、早くからTPPに取り組んできた筆者が警鐘を鳴らす。TPPの過去の経緯や課題を平易な文体で解説し、「建設業界とTPP」の入門となる一文。

●特集:BIMの可能性

・ST-Bridgeによる構造設計情報の連携
―――IAI日本
・日建設計のBIMへの取り組み
―――日建設計
・日本設計の3次元の活用
―――日本設計
・BIMによる設計プロセス
―――梓設計
・BIMによる鉄骨階段設計
―――構造計画研究所
・総合設計事務所とBIM
―――日立建設設計
・設計者の発想を刺激するBIM
―――松田平田設計
・構造BIMの情報活用
―――大成建設
・設計・施工プロセスでの組織的BIM活用
―――清水建設
・BIMの施工プロセス展開
―――戸田建設
・構造連携によるBIM活用
―――西松建設
・最先端BIM活用と展望
―――安井建築設計事務所/竹中工務店
・BIMソリューション
―オートデスク/グラフィソフトジャパン/エーアンドエー/フォーラムエイト/テクラ―
・BIMをサポートするソリューション
―ソフトウェアセンター/ドッドウエル ビー・エム・エス/データロジック/カルテック/片山ストラテック/タイワ―
・interview:Tekla Corporation
・interview:GRAPHISOFT
・Topics:大塚商会・オートデスク
・Topics:テクラ
・Topics:グラフィソフトジャパン
・Topics:日積サーベイ

●Photo Topics

・クヌート・ゲッパート氏が来日し、講演

●論文

・溶融亜鉛めっき高力ボルト摩擦接合部の特性
―――佐野 豊

●Report

・IASS-APCS 2012 ソウルシンポジウム参加報告
―――荻 芳郎/高山 誠/吉野 達矢/川口 健一

●Topics

・A&A(エーアンドエー) Vectorworks Solution Days 2013
・建築基本法制定準備会 「建築基本法シンポジウム」を開催
・JSCA「賛助会員との技術交流会」開催
・構造計画研究所 「免震建物の構造設計」セミナー開催

●Project

・「全国の建設プロジェクト」の見方
・全国の建設プロジェクト(早分かり&一覧表)
―ビル/商業施設/工場/学校ほか―
・全国の建設プロジェクト(パース編)
・全国の建設プロジェクト(月別分析:13年2月)
・新日鉄住金エンジニアリング「航空機整備用格納庫」を受注

●Aspiration

・2013年日本建築学会賞 大賞に秋山、仙田、原の3氏が受賞

●Strutec Data

・2013年2月の都道府県別建築着工面積/2013年3月の建築着工面積
・2012年度の着工面積と鉄骨需要量

●Regular

・英国の最も輝いた時期 産業革命期の構造技術遺産を現地に垣間見る
―第9回 オステル・プリマスの建築物・構造物(エデン・プロジェクト)―
―――金箱 温春/黒沢 亮太郎
・体験的な「溶接と強さ」の話
―その50 部材を組み上げるか形を一体で作るか―溶接を活かすことと溶接のデメリットを避けること――
―――豊田 政男
・建設関連産業の未来のための技術評論
―第35回 TPPと建設関連産業・再論―
―――藤盛 紀明
・ひとりDEBATE Part.2
―連載⑱―鉄の歴史は古くて新しい 「鋳鋼部品と部材」の発展と普及に向けて―
―――渡辺 邦夫
・構造道場
―第9回 「1981年」の巻/番外編 「服部正 黎明期」の巻―
―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 200 「若手設計者のおもうところ」
―――松本 喜博
・随筆136 し:新書判-再び
―――深見 準一

・Strutect 満田 衛資さん
鉄構技術
―満田衛資構造計画研究所代表―

●表紙
再開発が進む東京・丸の内/大手町
鉄構技術
 東京のビジネス街の中心である丸の内・大手町では、あちこちで大規模な建て替え工事・計画が進んでいる。同地区は我が国有数の超高層ビル街で、再開発計画が加速し、建設ラッシュとなっている。建て替え計画では超高層化がさらに際立っている。建設中の大手町1-6計画(東京プライムステージ)、読売新聞東京本社ビルは2棟共に高さ200m。建設工事が本格化する三井住友銀行本店東館計画(地上29階、延床面積約8万9,000m2)、日本生命大手町ビル新築工事(地上23階、延床面積約5万6,000m2)はいずれも100mを超える超高層ビルとなる。内堀通りでは、旧りそなマルハビル、三菱東京UFJ銀行大手町ビルを解体し跡地に29階(高さ140m)、22階(同100m)の2棟の超高層ビルを建設する大手町1-1計画新築工事が進められている。旧公庫ビルと日本政策投資銀行本社ビル跡地に超高層ビル2棟を建設する「大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業」や、富士ビル・東京會舘・東京商工会議所ビルの建て替え計画も発表された。同地区の再開発は、鉄骨需要を下支えするプロジェクトとして注目を集めている。

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