鉄構技術記事詳細

201307

2013年7月号 VOL.26 NO.302

・[特集]鉄骨造建築の柱材・柱形式
・[Photo Topics]日本建築学会 鋼構造物の座屈に関する諸問題2013
・[鉄のデザイン+a]JFEケミカル・ケミカル研究所
・[鉄のデザイン+a]伊東豊雄建築ミュージアム
・[Project]「大宮桜木町一丁目計画(仮称)」プロジェクト
・[Project]「(仮称)新鉄鋼ビル建替計画」本格化
・[Strutect]小川 一郎さん

・特集:鉄骨造建築と柱材・柱形式

 ここ数年、意匠性に富んだビルや鉄そのものを「魅せる」鉄骨造建築などが増えている。建築構造用鋼材は厚鋼板の高強度化が進み、柱形式も従来の四面ボックス主流から、CFT柱、さらに下部構を四面ボックス、上部構をBCPとするなど、断面形式も多様化している。特集では、超高層・高層などのビル、意匠性あふれる鉄骨造建築の設計で、構造設計=構造エンジニアが「どのように柱形式・柱材を決定するか・したか」について、ケーススタディ方式で紹介する。

・鋼構造物の座屈に関する諸問題2013

 日本建築学会・鋼構造座屈小委員会(主査=竹内徹・東京工業大学教授)は、「鋼構造座屈設計指針」改定後の2009年から取り組んだ鋼構造物の座屈に関する新しい知見や新たな評価手法・設計法に関する提案の抽出・検討成果を「鋼構造物の座屈に関する諸問題2013」として6月に出版し、6月11日に講習会を開催。今後の実務設計への適用、検証を通じて意見集約を行うためで、「鋼構造座屈設計指針」の次の改定に向けた準備と位置付けている。

・JFEケミカル・ケミカル研究所、伊東豊雄建築ミュージアム

 「鉄のデザイン」では、斬新な設計として注目を集める「JFEケミカル・ケミカル研究所」と「伊東豊雄建築ミュージアム」の2つの建築を紹介する。両建築は意匠、構造、施工、鉄骨製作などのコラボレーション(協働)の成果と評価されている。JFEケミカル・ケミカル研究所は意匠・構造設計・ファブリケーターが、伊東豊雄建築ミュージアムは意匠・構造設計に視点を当て、カラー写真をふんだんに使用して、鉄骨造建築の魅力に迫る。

●特集:鉄骨造建築の柱材・柱形式

・柱の断面形状の選択と多様化する柱形式の事例
―――日建設計
・柱材=SRC造の可能性
―――日本設計
・逆四角錐柱による大空間構造『魅せる構造体・接合部』
―――大成建設
・樹木柱の架構形式
―――松田平田設計
・超高層制振建物の柱材・柱形式選定における検討事例
―――戸田建設
・高強度建築構造用冷間ロール成形角形鋼管 UBCR365
―――日鐵住金建材

●Photo Topics

・日本建築学会 鋼構造物の座屈に関する諸問題2013

●鉄のデザイン+a

・JFEケミカル・ケミカル研究所
―意匠と構造のコラボレーションがうむ骨格美人な建築―
―――木下 昌大/森部 康司/河合 武洋
・伊東豊雄建築ミュージアム
―スティールハット 鉄の立体―
―――東 建男/佐々木 睦朗/平岩 良之

●Aspiration

HTB需要 対前年度比10.4%増の7万t超の水準

●Topics

・旭化成建材 「ファブラックスTMDS」、2サイズ追加
・JSCA シンポジウム「構造デザイン その19」開催
・「JSCA応答制御設計法シンポジウム」
・日本建築学会 「2013年通常総会」、「各賞贈呈式」開催
・JFEシビル 「システム建築協力会全国大会」開く
・JSCA東京・ASDO共催 「東日本大震災時の鉄骨置屋根構造被害調査」
・丸秀工機 「3DCAD連携ソフト」に新機能追加
・青木あすなろ建設 「折返しブレース」構造性能評価を取得

●BIM

・A&A(エーアンドエー) IFCモデルチェッカー新バージョン発売
・グラフィソフトジャパン 「Solibri Model Checker v8.0 日本語版」
・福井コンピュータアーキテクト BIM建築設計システム「GLOOBE 2014」リリース

●Project

・「全国の建設プロジェクト」の見方
・全国の建設プロジェクト(早分かり&一覧表)
―ビル/商業施設/工場/学校ほか―
・全国の建設プロジェクト(パース編)
・全国の建設プロジェクト(月別分析:13年3月)
・「大宮桜木町一丁目計画(仮称)」プロジェクト
・「(仮称)新C注|ビル建替計画」本格化
・イオンモール 「イオンモール岡山」の建設に着工

●掲示板

・2011年度AW適用工事一覧

●Regular

・英国の最も輝いた時期 産業革命期の構造技術遺産を現地に垣間見る
―第10回 オステル・プリマスの建築物・構造物(ブルネルの傑作 ロイヤル・アルバート橋とパディントン駅)―
―――金箱 温春/黒沢 亮太郎
・体験的な「溶接と強さ」の話
―その51 室温でくっつけるは永遠の課題―接着技術が活かされた薬師寺・月光菩薩像―
―――豊田 政男
・建設関連産業の未来のための技術評論
―第36回 起業創造塾・あきた寺子屋―
―――藤盛 紀明
・ひとりDEBATE Part.2
―連載⑲―多様な発展をしてきた鉄鋼技術の中で 「ハイテク建築」が面白い―
―――渡辺 邦夫
・構造道場
―第10回 「飛べなくなった人」の巻―
―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 201 「魔物」
―――大地 憲一
・随筆137 す:スパイ
―――深見 準一

・Strutect 小川 一郎さん
鉄構技術
―三菱地所設計 構造設計部―

●表紙
JFEケミカル・ケミカル研究所
鉄構技術
 東京湾に面した千葉県千葉市の工場地帯の一角に、渦を巻くようなシンボリックな外観の研究施設が2009年10月に誕生した。JFEスチールのグループ会社、JFEケミカルの研究施設「JFEケミカル・ケミカル研究所」は、同社の研究拠点並びに社会に対する情報発信拠点としての役割を担って建設された。建築主はJFEケミカルで、意匠設計はKINO architects、構造設計は森部康司氏(昭和女子大学)、施工は清水建設が担当した。規模は地上3階、延床面積は約3,100㎡。構造は鉄骨造で、鉄骨製作は河合鉄工が担当した。同施設の設計では、カーテンウ
ォールと一体化する構造体として、ラチス状の柱が水平力と鉛直力を負担する「ラチス構造」を採用。3°、6°、12°に傾斜させた柱を配置し、柱が見えることで構造的な力の流れが可視化されている。鉄骨製作に関しても複雑で高い精度が求められたが、情報共有を図りながら作業が進められ、意匠・構造・鉄骨製作のコラボレーションにより骨格美に溢れる建築が実現した。

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